[黒衣の人物が鳴らす硬い靴音>>61が消える頃。
自分達を呼ぶ声>>49に顔を翻す。
タッタ、と軽快な音と、細々と鳴る沢山の音は
彼が抱えた荷物の量を物語る。]
あらグレッグ、おはよう。 そうよ、先生のところ。
今日も配達? いつも走ってるものね。
[がちゃりがちゃりと、独特の音がするから
配達をしているときのグレッグは見つけやすいけれど
邪魔になっちゃいけないから、声をかけることは少なくて。]
……ジャム? 私が知ってる花桃は…花だけれど…
届け先の方に聞いてみたらいいんじゃないかしら。
パンもサービスで届けたら、おすそ分けとか…
してくれたりしないかしら。 なんて。
[気になるなら味見を強請ったら?と無邪気な提案をしみたり。
わたしに急ぐことはひとつもなかったけれど、急いでいるの彼の声音を察して、引き留めることはせず
”またね” と足音へと手を振る。]
(74) 2015/05/09(Sat) 21時半頃