72 桔梗恋獄


【人】 捜査官 ジェフ

[心に反して絶頂させられる身体は、
 もうとっくに快楽でなく痛みしか感じなくなっていた。
 意識が、ここにあるのかないのかもわからなく、ひどく朧げで。
 上に跨ったことをぼんやりと覚えていたくらい。

 瞳からは光が失われ、
 ともすれば目を開けたまま気絶したようにも見える。
 突き上げられるたびに、う、とか、あっ、とか、
 意味のない声が漏れた。]


 ――――……、

[意識を完全に手放す直前、
 目の前のひとが苦しそうで、つらそうで、
 それはきっと自分のせいだと思った、だから、
 ごめんね、って言って、名前を呼びたかったのだけど。]

(73) 2013/02/24(Sun) 09時半頃

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