― 正午:教室 ―[チャイムが午前の終わりを告げた。机から1冊の本を取り出して、椎社の席へ歩いていく]はい、これ。ごめんね、ずっと借りてて。楽しくて、何度も読んじゃった。この女の子、シーシャに似てるね。[借りていた本を手渡すと、椎社の机にひろがっている問題集(>>70)が目にはいる。図形を見ているだけで、頭がくらくらしてきた]そんなに勉強して...やっぱり、外の学校に行きたいの?[目を伏せて、引き留めるように椎社の肩に手をおいて、撫でる。勉強している人は、みんな上京すると思い込んでいるようだ]隠しちゃおうかな。シーシャの靴。
(73) 2016/03/31(Thu) 17時頃