【人】 座敷守 亀吉

──廃病院・地下──

[ 暴れなくなったからか、堕ちたと思われたからか、ラルフが手を離してくれた>>+6:47。
壊れてから彼の優しさを感じることになったのは皮肉としか言いようがない。

襟をつかみ寄せて誘っても、驚いた様子は微塵もない。油断しているのかはわからなかった。

だが、首は目の前だ。

襟をつかんだ手をそのまま首へと滑らせようとしたが、]


！


[ 直円の口づけの方が早かった。想定外の行動に固まる間にぬるりと舌が口内に侵入してくる。歯列までなぞられ、唾液が混ざり合い、水音を立てる。]


んっ……ふ──

(72) ひひる 2016/06/19(Sun) 22時頃