─ 回想:魔王のすゝめ ─[ 丁度、『見張り役』をしていたときだった。女子三人をぼんやりと眺める零が、溢した言葉。>>0:546 ] 魔王って……。 いや、てか俺そんなイメージなのかよ。[ 呆れつつも笑う。最後には倒されてしまうとしても、仮にも魔の王。それと俺とが重なるイメージが、自分では思い描けない。 ] 俺は頑張っても、魔王に媚び諂う悪役Cってとこだな。[ 想像できるのは、その程度。さて、ヒロイン役の真弓からか、零が直接言ったことを聞いたのか。“割と向いている”とこぼしたことを知ったのならば。だから、やってみなきゃ分かんねえって言っただろうと、口角を上げて笑っただろう。 ]*
(72) 2016/09/15(Thu) 04時半頃