ー現在:応接間ー
何らかの縁・・・
私も、招待状が届いた時には驚きました
思い出がここにあることは知っていました
まさか、ここに来る機会が訪れるなんて・・・
・・・そしてまさか、こんな時だなんて
[ ジェフと名乗った男から向けられた視線。そして表情その色には、覚えがある。>>53
公爵夫人と何の縁もないオーレリアにとっては肩身の狭くなる思いがした。
彼女自身何故招かれたのか未だにわかっていないのだ。そう、何度も宛名を確認したくらいに。
同時に聞こえてきた声の方に顔を向ければ、ピアニストの姿。見えてきた色に思わず身体を震わせた。>>62
オーレリアの表情には戸惑いが隠さず浮かぶ。彼の何かを押し隠すような気配に、無意識に警告色。
指輪に触れれば、チャリ、と鎖が鳴る。
この場の空気に耐えられそうにない。
しかし、名探偵と名乗る女性ーー見覚えがある気がするが、今思い出すことは出来なかったーーが、この場の全員を容疑者呼ばわりするものだから、只でさえ余所者のオーレリアは下手に動くことも出来ずにいた。>>24]
(72) 2016/07/27(Wed) 09時半頃