[>>67身体の自由が利かない状態であの触手を見て、それでも冷静さを失わぬ師には、本当に頭が下がる思いだ。
だが、その直後。穏やかな声がしたかと思うと、赤黒い塊はJへと殺到した。]
――しま、っ!
[そこでようやく、自分の拘束を思い出す。
目を配ってチャームを解いてみても、もう手遅れだろうか。
逡巡するも、直円が観客の介入を禁ずるなら、自分が先に進めるしかない。ここで救いに行っても何の解決にもならないと、もう思い知ってしまっている。
3日間とここでの長い一日は、キルロイにその認識を植え付けるのに十分だった。
しがみつくヤナギをなだめるように寝かせ、両手を突いて組み敷く形を取る。]
……何も、考えられなくさせてあげるから。
[自分が、そうしたいと思っているように。
頭上で起きていることから目を振り切って、もう一度ヤナギに口付ける。濡れた指で秘部へと触れ、湿り気をすりこむようにそこを撫でた。]
(71) 2016/06/17(Fri) 23時半頃