─現在:職員室前─
[呆然としたまま、鳥籠>>2:451を拾い上げた。
そのまま何処で行けばいいんだろうか。
空っぽの鳥籠は何も閉じ込めちゃいないのに、縛られたように動けなくなった。
暫くその場でボンヤリとしていたと思う。
我に返ったのはきっと職員室前が騒がしかったから。
声に誘われるように近づけば人だかりができていた。
既に香坂が立ち去った後か、前か。
それを確認する前に目を引くのは、赤>>2:482と、鉄の錆びたような臭い。
それがケチャップでない事は分かりきっていて、唇が震えた]
………………嘘だろ。
[手から滑り落ちた鳥籠が、ガシャン、と音を立てる。
拾い上げることもなく、呆然と床に伏した体を見下ろし、脱げかけた上靴から覗くド派手なピンク色>>0:391
昨晩の眠る前の下世話なBGM>>2:468を思い出して眉を顰めた]
(71) 2016/09/19(Mon) 10時半頃