人狼議事

86 忘却の海


【人】 奏者 セシル

[すると横から、もう一人の若い洗濯娘が封筒を差し出す。

『あのねえ、服の内側にこんなものが縫いとめてあったのよ』]

 ……手紙……? 異国の言葉、の。

[封蝋で止めてあったらしい仰々しいものだ。
皺になった紙を開いて、顔を近づけた。

文面は読みようがないし、仮に語学の知識があっても単語程度しか読み取れなかっただろう。なぜなら、

『海水でインクもにじんじゃっててねえ』
『あれは、ぜーったい恋文ね! 決まってる』
『そうかしら、きっと地位ある人の機密のやり取りよ』

賑やかに始まる侃侃諤諤の議論に瞬いて。]

 あ。……その。ありがとうございました。

[手間賃を支払い、『何の手紙か分かったら、教えて頂戴ね!』の大声を背に、その場を後にした。]

(70) 2013/06/19(Wed) 23時半頃

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