[…や、ビビったのは名前、覚えられてたからか?
てか、呼ばれたな。とワンテンポ遅れて気付く。
当然か、名前覚えないとセンセーやってらんないもんな。と想定外の来訪者にきちんと向き直る。
既に本棚に目を向けている顔をまじまじ見て、
キレーだなあなんて小学生みたいな感想しか出てこなかった。
つか、いくつだこの人。今思えばセンセに見えん。
誰へともなく漏らされたように見える呟きは、
周囲に聳え立つ本の壁も併せて、映画かドラマか何かから切り取ったみたいだ]
…いー本、多いっすよね。
[今日だって気になるあの話の続きを見つけられた。
ニッチな内容過ぎるようなレポートにだってピッタリの本が見つかる。
追従の言葉を残して、手に取った序章の本の表紙を撫でる。
その数々の本の中に、ニッチ極まりない本>>67が混じっている事をまだ青年は知らない]
(70) 2015/10/30(Fri) 19時半頃