あ、ああ……。助かって良かった。
自分の足で立って、幸せに暮らしてほしい。
[頬を掻きながら、猫というワードを意地でも出さずに続ける。
>>53ハルは何か別の想像をしているようだが、まあ、概ね間違ってはいないような気がする。たぶん。
一瞬だけ、ずきりと強く響く頭の痛み。
そんなこんなで不器用な対応をしていると、ハルが誰かの気配に気付いた。>>56]
よう。万里。
今日も赤いな。
[これまたクラスメートの女子。こちらの様子を見ながらもじもじしていた。
適度な距離を置いたような、ズレたような挨拶を返し、こちらに駆け寄る万里に歩幅を合わせるように気遣った。
このでかい図体が原因なのか、一部の生徒には怯えられることもあり、最初の頃は万里もそうだった。
まあ、仕方ないだろうとは思う。何食ってこんなにでかくなったんだか、過去の自分に聞いてみたい。
>>60万里がこちらに向けてくる視線で、ワイシャツにもけっこう水が撥ねていたことに気付く。
濡れたくらいではどうってことないが、夏も過ぎ行くこの季節、流石に寒さに拍車をかける。]
(70) 2015/06/17(Wed) 21時半頃