いや、お前のことだ。そういうコツコツとした客を大事にする姿勢も小さな商店街で生き抜くためには必要不可欠な試みだったな。
そう、ここは気を抜けば、大型スーパージャコスの魔の手によって駆逐される儚くも切ないユートピア…、
[回りくどくも個人商店擁護に回るが、後半乗ってきたのか。ちょっと視線が明後日。
しかし、オーダーメイドの言葉に、ピンと来る。]
それは本当か、黒の女!
いや、だが、お前に私の秘密を悟られるわけには…!
[秘密と言うより、単なる中二病に対する照れである。
同年代の異性である相手に、『マントが欲しい』の一言が言えない。
小さく唸りながらも、ハタと相手の指先に気付き]
……黒の女、お前、何処でそんな深手を…。
誰にやられた、言ってみるが良い。
私がきっちりと落とし前くらい付けてやるぞ。
[彼女の左指に散らばる絆創膏。
マントに目が眩むのと、先ほどぶつかった罪悪感を隠して、偉そうな態度で身を按じ]
(70) 2013/12/04(Wed) 21時頃