そっか、赤軍は魔法も使えたんだった…!
[すっかり忘れていたため、容易に避けられるはずだった銃撃はギリギリ避ける形になってしまう。後ろに飛び下がろうとして、けれど使える左手にはメイスがある。
上手く動けず、体勢を崩して。そのすぐ後に降り注ぐ氷の雨。
パティの盾がなければ当たっていただろう、痛みが来ないことに目を見開いた。]
獣になった覚えはない?
じゃあ、どうしてここにいるの。クラリッサは貴方が人狼だって……っ
[氷の雨を避けながら喋るのは流石に難しくて、途中で言葉が途切れ。
彼は確かに、獣になった覚えはないと否定した。
けれど。自分の記憶が確かなら、クラリッサは彼が人狼だと言ったはずだ。
再び体勢を整え、今度は矢継ぎ早に呪文を唱えると雷を纏った水が彼の頭上から降り注ぐ。パティには当たらないよう、注意を払いながら。]
(69) 2014/02/27(Thu) 19時半頃