ざんぎょー?
こんなにおそいじかんまで、たいへんなんだねー。
[仕事の話になると、とびきり酸っぱい梅干しを口に入れたような表情を浮かべて感想を。
17歳の、碌に社会を知らない学生からしてみれば其れがどれだけ大変な事なのか、どういう気持ちなのかを理解することは叶わなかったが。
ただ、長時間の高速やら、毎日毎日遅い時間の電車に揺られることを考えると、そんな生活は自分だったら3日も持たないだろうと考えながら。]
あっ。そーだ。
おつかれさまのーおねーさんにいいものあげるー。
[向かいの席に置いてあったスクールバックへと近付き、
数秒程して取り出したのは――青い小鳥を模したアイシングクッキー。
くるりと振り返ると、]
雛子のおやつなんだけどー、みんなでたべたほうがきっとおいしいからねー。
しあわせとー、おいしいのー、おすそわけー。
(69) 2016/08/13(Sat) 22時頃