――……こりゃ死ぬよな。
[自身の身体をみれば、首から下、服の色は、もうなかった。そこにあるのは赤黒い、死の色、色、色。
皆方の点けた首筋のあたりから、噴出しては流れ落ちて、
床にもどんどん広がっていく。]
ああ……。
[同時に、痛みが返ってきた。ギリっと歯を食いしばる。
だが、それはすぐ消える。
そう、もう、痛んでも、仕方ないと、脳が判断したのか。がくりと、もたれかかったソファのは、バスのシートに変わった。
状況を理解するけれど、もう、首を動かす力は、ない、
瞼は閉じているのか開いているのかわからない。口も半開きのまま、次にはごふっと、血が溢れてきた。
それが流れ出たあと、声にならない呼びかけを悪魔にする。]
なぁ……そんなに悪いこと、
したっけ?
[悪魔は反応するだろうか。*]
(68) nostal-GB 2013/02/27(Wed) 00時頃