[今更どうにもならない謝罪を絞り出す間に、彼はもう気を取り直してしまったよう。
――まったく、敵わないと。半ば畏怖めいた感情さえ抱きながら、彷徨わせた視線はひょこひょこと後ろをついて来るフードの少女>>48に。
それからその後ろから、テッドと会話を交わしていた>>53らしい彼女>>37にも。]
……あ、きみも、家。
広場の方だったっけ。
そろそろ、日も暮れてくるだろうから…。
[一緒に行かないかい、…までは、なんだか自分が出しゃばるのも違うような気がしてしまって、言えなかったけれど。
彼女がいつか飛び出したその家に、今はきちんと帰ろうとしているなら。
――送り届ける事ができたら良いのに。
なんて、自分には身に余るエゴかもしれないのも、知ってはいる。
曖昧ではあれど自分らしからぬ提案を、勝気な彼女は聞いてはくれただろうか。]
(68) 2015/04/10(Fri) 10時半頃