─ 回想・保健室>>48>>49 ─
[ 短い時間ではあったが、話が弾まないのは、お互いの立場的なこともあれば、性格的なものかもしれないし、彼女が己に対して緊張感を抱いているのも、察さないわけではない。>>48]
無理なんて。
少しくらいしないとこの仕事はやっていけませんから。
[ ミッシェル先生こそね。と、彼女がくれる心配に、同じ思いと感謝を返して。飲みの誘いに承諾をもらえれば、目を細める。──例えそれが守られない口約束であっても。]
ミッシェル先生のお話も聞いてみたいし、是非。
[ 入れ違いでの赴任との言葉に、そうそう。と頷いて ]
学生時代のミッシェル先生も見てみたかったわ。
[ 少しだけ疲れた顔で微笑んだ。それは素の表情。
生徒達に抱く負を含んだ感情を、彼女には抱かずに済む。
そういった意味では、親しくしたいという思いは本物。
けれど逃げにも近いのだろうか。真に向き合わねばならない生徒たちから目を背けて、同じ立場の彼女に甘えてしまおうなんて、虫のいい話。*]
(68) 2017/07/07(Fri) 16時頃