─ 追憶譚・壱 / 或る道場での ─ ( まるで、 止水のようだ と思うのだ。 )[あかあかと空を染めながら転がり落ちてゆく斜陽が、帳にぽつ、と淋しく佇んでいる。薄明の月は鮮やかな天織物に隠されて未だ見えづらいころ、先刻迄は近所に聞こえていた活気も水面の底に沈んでいた。サイガワラの東に或る稽古場から、下駄を履いた足を踏み出しては、風を浴びた。齢にそぐわず若い容貌とは言えど、豊かな黒髪にわずかに白髪の混じった髪を揺らしては、馴染みの道場に顔を出すのである。]( ──武と芸、道は違えども、何処ぞは通じている。 竹刀の打ち合う音は涼やかな気にさえなれるもので、 それが響かないのは、ちょいと、……物寂しい。 )
(68) 2017/06/09(Fri) 03時頃
sol・la
ななころび
下記の場所以外では、人狼議事内キャラチップ の利用を許諾しておりません。ご了承ください。
議事総合トップ 人狼議事lobby 人狼議事morphe 人狼議事cafe 人狼議事perjury 人狼議事xebec 人狼議事crazy 人狼議事ciel SoyBean Sangria @hello_giji @7korobi