>>62
それは――不思議だな。
よく眠れていないのかもしれないが。
[あるいは成長期だろうか、なんて明後日な方向を少し見つめた。
そして差し出された罠セットを見て――もちろん、彼には罠のことなど何一つわからなかったが、弟のことならばわかっていることは一つある]
……たぶん、これで、大丈夫だ。
まだ始めたばかりだといっていた。
弟がいるのは田舎だから、あまりこういった道具も手に入らない。
[せいぜい、自作、もちろん駆け出しのひよっこが作る罠はこれとはくらべものにはならないだろう]
とてもいい、贈り物になりそうだ。
1セット、いただこう。
[ほかの店を善意いっぱいに勧めながら、慌てて自分の店に戻ってくるピッパの様子はほほえましく。
そうして、会計を待つ間、サイモンのことはなんと切り出せばよいのか、不器用な頭を悩ませていた]
(67) 2011/09/26(Mon) 22時半頃