ーK cafeー
[一人に声をかけられたのも束の間、これもまたいつも通りの流れでもう一人の女性に声をかけられた。>>62]
「どーも。本日もお二方はお揃いなようで。いつもならお断りさせていただく所ですが、此方は諸事情で本日心持ち穏やかでないんですよね。リフレッシュにもなりますしご一緒させていただきます。」
[いつもなら馴れ合いや愚痴のやりとりなど、【陽】の性質を持った他社との営みからは一歩、いやそれよりも遠くに身を置いていたのだが、その日は不安定な心情が求めるがままにまるで自然に溶けこんでいった。]
「___っしょと。失礼いたします。」
[何かの面接の前触れと疑うほど丁寧に腰をおろし、同席したものの、落ち着かないテーブル席や慣れない世間話の前になかなか口を開けない。彼自身からすれば開かないのかもしれないが。]
[と思った次の瞬間、徐に口を開いた。]
「あのー、お二人は、今の生活に満足していますか?」
[その目つきは先ほどまでとは違い、確固たる興味が伺える不敵な表情だった。]
(67) 2014/06/08(Sun) 09時半頃