[さて、と歩き出そうとして。
掛けられた声に、足を止め振り返った。>>56]
こんにちは、ソウさん。
それがまたうっかりしてしまって、
ランチを食べ損ねてしまったんだ。
そういうソウさんは──……ふは、腹ペコ仲間か。
[聞こえた腹の虫に、小さく吹き出した。
近くに己の城を構える職人仲間であり、街の住人として先輩である彼には、越してきた当初から近所の飲食店情報など色々と世話になったものだ。
自分も大概、時間に緩いが。彼はその上をいく緩さでたまにそれに呆れつつも、年近いこともあり。
こうしてふらっと会えば、食事や酒を共にする友人だ。]
ちょうどいい、今からでも食べさせてくれる店があれば
教えてほしいんだが。
それと、今日はちゃんと入口の鍵を閉めて出てきたかい?
[まさか窓を閉め忘れてるなんて、知る由もない。>>48*]
(67) 2019/07/26(Fri) 01時半頃