……おはよう。ワクラバせんせい。
おはなしを聞いてくれる妖精さんと鳥さんを待っているの。
[お腹の虫は幸いなことにならなかったから。
ここへ訪れた理由の一つをせんせいには教えたの。
でも、わたしがいつもここに訪れる度におはなしを聞かせていることを、せんせいは知っていたかもしれないけれど。
かみさまの木。
真っ白な枝で啼いていた鳥さん探したの。
でも今日はいないみたい。
しょんぼりと肩を落としたわたしに向けられたのはせんせいの左手>>39]
わあ…! ありがとう。せんせい!
[すぐに笑みを浮かべたら大事しそうに右手で受け取ったの。
片方ずつ違うせんせいの手>>37のうち、わたしはせんせいの魔法みたいな左手がだいすき。
でも、なかなか届かなくてふくれっ面をしていたら、今みたいに視線を合わせてくれるせんせいはとってもやさしい>>49]
(66) 2016/10/07(Fri) 03時頃