[そして、その身に受けた回復魔法に再び薬草娘、否、ミームへと視線を移した。]
ミーム”様”、コウ”様”とホリー”様”に防御壁の魔法を!
[ここまで残ったこの3人は、いつかきっと勇者様自身になるか、あるいはその勇者様の為にその力を振るっていただくことになる。
であれば、勇者様の仲間となるであろう彼等に対し、無礼な態度はもうやめた。
もう、ここまでネタばらしをしたのだから、ようやく自分らしく言葉を綴れる。]
オスカー、君は僕の友人だし、今でもそう思っている。
だけどね、僕はきっと君を許せないんだ。
[自分では彼を愛せないし、彼に救いの手を差し伸べる勇者にはなれない。
彼の行為に、 ―――の人への攻撃に、怒りの感情しか生み出せないのだから。
だから、きっといつか現れるであろう勇者様のために出来る事をいまはただするだけだ。]
(65) 2015/05/01(Fri) 01時半頃