[娘はいるけれど、まだ6歳。小学校にさえ入学していない。
難しい年頃の娘との接し方なんてすっかり忘れてしまった。
大雑把でもなんとかなった梧桐高校時代は楽だったんだろうなと想いを馳せる。
夏休み中も山吹高校の女子生徒と顔を合わせて話をする機会はあった。
>>57その中に女子の制服についての陳情もあったのだが、曖昧に話を濁したまま終わってしまった記憶がある。]
しかし子供たちも大変ですよねぇ……こんな急に環境変えられて。
大人はまだどうにもでもなるからいいですけどね。
なんだかなぁ、って気持ちですよ俺は。
[頭を掻きながら、団先生に苦笑を向ける。
彼は腕組みをして考えた後、貫禄のある口調で言った。]
「環境が新しくなることは、嫌いか?」
嫌いっていうか……意味を見出せないだけっすね。
「ふむ。分からないでもないがな。これから始まっていくことに否定的になってもしょうがない。
きつい思いをしている生徒がいたら我々が支えてやる。それでいいじゃないか。」
(65) 2014/10/14(Tue) 22時頃