―5月7日深夜、チアキ宅前―>>57[どう伝えればよいのだろうと――考えた所で答えは出る筈もなく溜息ばかりが地に落ちたが、耳に届くくぐもった足音と目の前で開く扉に視線を上げた。覗いた笑顔に昨日の記憶が不意に甦り、思わず視線が逸れる――それ所ではないのに、と思うけれども、やはり気不味い]あー…これはなんつーか、……護衛てか、なんでこんなに暗いんだ?[片腕の使えない自分に何が出来るのかと、思いはしたけれども。なるべく側にいれば、あるいはチアキを守る事が出来るのではないかと…改めて思い返せば稚拙すぎる考えに居た堪れなくなる。取り敢えずはと玄関に足を踏み入れたものの、暗い室内には疑問を隠せず首を傾いで問い掛けた]
(63) 2013/08/01(Thu) 22時頃