[こつこつと石畳に革靴の音を響かせながら歩く。メニュー画面のリストを眺めていれば、名前横のチェックボックスが見えて。] ウィルス感染している人を指定しろ、ってことかな……。[心当たりはあった。けれど指は迷い、下ろされる。] 離れたくない、なあ……。[そう思ってるのは自分だけだと言うのに、なんと愚かなのだろう。前髪の下で自嘲の笑みを浮かべれば、近くにあったベンチに腰かけた。] パルックさん、バグ、早く治してくださいね。[だってこんなにも胸が痛い。早く、早く、こんな気持ち消えてしまえばいいのに。脱力した様子で、青い空を見上げた。]
(63) 2013/06/06(Thu) 22時半頃