ーー 別荘の前 ーー
[結局、走って逃げることも出来ず別荘の前まで連れてきてしまった。
愛梨はこの猫達をまた連れて戻るしかないな…と思っていたが少し疲れたので別荘の前にある桜の木の下に腰掛けた。
連れて公園に返す時は花に付き合ってもらおうか…とにかく、この困った状況はメールで誰かに相談した方が良いだろう。
そんなことを考えていると腰掛けた愛梨のところへ猫達が寄ってくる。
愛梨は猫を抱きしめたり頭を撫でたり…猫が膝の上に乗ってきてあったかい。
可愛くて目を細めてしまう。]
やだ、くすぐったいよ…ふふ。
可愛いね、よしよし。
…なんだか、眠くなってきたなあ…。
[そして…そのまま別荘の前の桜の木の下で座ったまま寝てしまった。
日が暮れると寒いのでそんなとこで寝たら風邪を引いてしまうだろう。
誰かが気付くまでここで寝ていそうだ。]
(63) 2014/04/11(Fri) 02時頃