[聖女に目を遣る学者に、気がついた様子の青年は>>36、と。
暫の思案。ちいさなおんなのこふたりを視界に入れて。
聖女が何かを、勧めている>>51
小さな手のひら、その中のものまではやはり、見えないが。
おんなのこのための場所、其処で秘密のおしゃべりをする、ふたりの邪魔は、出来なくて。
彼女らが此方に来るまで、腰を据えておこう、と、
親は、待つものだから。
それに──、
彼女が持っていたものを、当ててやろう、なんて。
聖女の服や、リボン、装飾品は殆ど渡してこなかったけれど、ハンカチとか、日常のもの。此れまで、学者が選んでいた。其の自負、というか。
反動なのかもしれない。
黒を基調にしたものばかり、出来るだけ目立たない為に選んでいたから。]
──いえ、お気になさらず。
彼女もなにか、見つけたようですよ。
[鏡を覗くチョコレートの少女、其方を示しては青年に声掛けて。]
(62) 2015/09/24(Thu) 07時半頃