[沈黙の中、教室の中にかけられている時計が、コチコチと音を立てて進む。平根が残したメッセージ。保存された時間は、8時47分]――……。[左手で、ポケットの中の淡い緑色の携帯電話を取り出す。確認するのは、電話の発信履歴。その最後の表示。「8:50八城 陸」>>2:351]チャイムだ…。[誰かが消える、その法則性。九条が、堤が、そして平根がいなくなったとき。それらはすべて、八時五十分の鐘の音が鳴る時だと思い当たった]
(62) 2014/04/12(Sat) 23時半頃