―回想昨夜:BAR Sylvania ―
[その日も店はいつもどおり、開けておいた。
殺人事件、その上、これからは処刑が行われていくということが決まった夜。
酒を煽り、思い思いに考えを零して行く客達の言葉はどれも、人狼、人狼、人狼。
見つけ出し駆逐しなければ、と大半がそればかりだった。
そう、探すのは犯人、ではなく、人狼。
そこには殺害の有無など、もはや関係ない空気が出来上がっていた。
少なくともエフェドラにはそのように感じられた。
あいつが怪しい、いや、あいつの方が、そんな会話を耳にしながら時間を過ごし、客足が途絶えれば。]
変なのお
サーもん殺した犯人じゃなくってえ、いろいろみんな人狼になっちゃってるねえ
[グラスを棚に並べながら、そう零すと。]
シィはどお思うう?
[何が、とも何を、とも言わずシーシャに考えを尋ねた*]
(62) 2013/09/07(Sat) 15時半頃