[ポーラの叫びに、応えたのはコンピュータ……ではなく、更に別の知的生命体でありました。>>48
そのサル目ヒト科ヒトは、何故かポーラの識別名称を知っていました。
ポーラは目からオイルを垂れ流したまま―ご承知のことと思いますが単なる機械の不調であり泣きべそではないのであります―尋ねました。]
いかにも、ポーラはポーラでありますが……
何故知っているのでありますか?
それから、何かというのは……。
[何か、なら、たくさんありました。
ポーラが起動して10876日の中で、これほどまでに何かがあった日があるでしょうか。
あまりにも何かがあったせいで、既にポーラのメモリーはパンクしそうでありました。
あ、いえ、搭載されてるのは高性能コンピュータですので、この程度では本当にパンクはしないのですが。
それにしたってデータ容量が大きくなりすぎていて、一度マザーコンピュータにアクセスして情報の整理を測りたくはあり――]
(62) 2017/05/04(Thu) 23時頃