[けれど、ならば尚更自分はハンバーグを頂くことにしよう。下手に遠慮をしてまた気を遣わせるのも嫌だったし、何より事実腹は結構減って来ていたから――食べやすいゼリーでもあれば、良かったのかもしれないが。少しだけ歪な三角の握り飯を作り、中に梅干しを入れたものをルーカスの方>>438へと渡し。自分の分は皿によそえば、そう言えば貴方は米を欲するだろうかとちらりと薄い金髪をみやる。――そこに見えたのは、厨房に立ったまま湯気の立つカップを傾ける貴方の姿>>439で。丁寧な言葉や物腰には似つかわしくないその行動に、小さく漏れた咳払いは緩む口元を隠す為。]
(62) 2015/11/23(Mon) 15時半頃