ねこ ではない 、あー さ あ。
ありが とう。 おぼえ、まし た。
ぼく は、 しるく。
うまれた ときから、 こうだった
…… かは、 よく おぼえて ないけ ど、
ゆうれい じゃ、 ないん だ、よ。
でも、 たぶ ん、そう。
さいしょ から、 こうだし、 あとで こうなっ た。
[ 幼い頃のことはあまりよく覚えていないし、生まれ故郷の小惑星には何かを記録する文化は存在しなかった。
心も、在り方も、すべてが朧で。それを皆受け入れていた。
こうして外に出て、たくさんのことを知る。それを魅力的に思う同胞が、どれだけいるのか分からない。
丸い瞳にたどたどしくその旨を話し、]
あくしでん と 、だいじょ ぶ?
[ お返しとばかりに、その身体の状況を尋ねた。
どこかに行く予定があるのなら肩の上を案内するだろうし、特にないのなら通路の端に身を寄せるつもりだ。]*
(62) 2020/08/25(Tue) 23時頃