……少し、落ち着きなさい
行先にもよりますが、最寄り駅が解りやすいかと
[まだ仕事の時間であったが、思わず素の呆声が洩れるほど。
来週の約束について、彼にプランがあるなら任せるが、望まれるなら持て成す用意はある。
何れにしても、互いのことを知る好機とはなるだろうから、判断は今の《主》である彼に任せよう。
星祭りに浮かれる屋台を練り歩き、マーケットの出口へ向かう間に耳にするのは、車掌ではなく個としての彼の人となり。>>50]
ああ、彼らには私も世話になっています
どちらかといえば仕事を介して、ですが
[靴磨きの少年もそのひとりと、他愛ない会話の最中、遅れを知らぬ駅の時計が0時を告げ、結局繋いだままであった掌をそっと離す。
最後くらいは執事らしくと、長年染みついた礼節を返し。]
(61) 2019/08/03(Sat) 18時半頃