――二日目早朝〜午前/『White night』――
>>38、>>40
[物置の方角から歩いてくる誰か…雪白の髪を見かけたような気がしたが、気がせいていたので確かめることも、声をかけることもなく。メインストリートを駆け足で『White night』へと急ぐ]
[夜には店名通りに、白夜のごとく薄明に覆われる軒先や窓。昼間でも天気が良い日は色ガラスを通った光があちらこちらで戯れる。それが今や、ハリケーンランプも取り下げられて、とんでもなく殺風景だ。もちろんそれは、小康状態だがまだ過ぎ去っていない嵐に備えてのこと。
曇天の中にも涼やかに通る呼び鈴がなれば、ポーラが飛び出してきて]
あ、姉さん、痛いよ。髪がひっかかってる。
[飛びつかれ、きつく抱きしめられて、それ程不安だったのかと思えば]
「ヴェス、大丈夫だった?『森の真珠』近辺で、人狼が出たんだって?」
[心配されていたのは自分の方で。悪事千里を走るというが、人狼の噂は瞬く間に広がっていた様子。さすがに第二の獣害までは、まだ伝わっていなかったようだったが、ヴェスは合わせてそれを伝える。自分が容疑者の一人になってしまっていることも。]
(61) 2017/08/15(Tue) 22時半頃