[魔女らを見送り、リー>>58>>59にも頷いて別れて、荷物を客室へ置きに行く。
傍らの妖精は施設の説明などを懸命にした後、従者控室に行くことを強く勧めてきた。
使用するか否かはともかく、そこにある石は手にしておくようにとのことだった。
触れてみると魔力をその身に受け入れた時のような、認識の輪が拡張する感覚があった。
実際に石の力を試すことはこの場ではしなかったが]
[さてそこからは本当に自由行動だと言われたが、ギリアンは困ったようにその場に立ち尽くしていた。
魔女の指示もなしに、見知らぬ場所で自発的に動くことは、ギリアンには出来なかった。
不安を紛らわすように手に握っていたあやとり紐を取り出し、両手で繰り始める。
そうして没頭していると、自分が今何処に居るのかさえ忘れてしまいそうだった]
(61) 2018/03/19(Mon) 00時半頃