[>>56何時もより静かな声で礼を言う笛鳥に、私がキッチンに言ってる間に頭をぶつけたのかと思い、目を瞬かせる。
唯普段より静かな其の様は、最初に会った時の静かさを彷彿とさせながら、何か言葉を掛けようとして、また見つからないので大人しく黙った。
まあ、また次の台詞で不思議そうに其のカラコンの収まった偽物の緑の瞳を見つめ返す訳だが。]
……何だ、急に。
炒飯に変なものでも混じってたのか?
[ごく淡々と、(私的には)冗談のつもりでそう返す。何と返すのが正解か分からなかった。其れでも私の場合、冗談を冗談と中々周りに捉えて貰えないので周りから聞いてみれば普段の淡々とした調子の儘なのだろうが。
掬った炒飯をスプーンで口へと運んで、やがて平らげればキッチンで全て自分の食器を洗い終わった後。海に行く訳でも無し、何も無ければ部屋に戻ろうとするだろう。**]
(61) 2014/04/08(Tue) 21時半頃