"ピスティオ" ――ピスティオ・クロイス
[視線を上げた先に、眉を下げて笑う彼がいた。
困ったような、悲しい様な、そんな表情で告げられた
彼の名前を。>>50
1つ1つ確かめるように>>51、声に出して繰り返す。
小さな頃からこの店に通っているなら、やっぱりきっと
『初めまして』じゃないだろうに。
彼はまるで何かから離れるように、諦めるように、静かに笑う。]
……ピスティオは、大丈夫?
[俺がこうして思い出せないのは、呪いによるものだろうし。
彼が話してくれた通りなら、今までもきっとこうして、
俺の面倒を見てくれてたかもしれない。
だとしたら、彼は俺のせいで"呪い"を受けていやしないだろうか。
――心配で問いかけたけど。
きっと、このまま別れた方が彼のためになるんだろう。**]
(61) yusura 2019/03/15(Fri) 00時頃