[気にしないでと言われたセシルは、えへへと恥ずかしそうにする。身内としては、ちょっと気にしてほしいものだが、だからといって黙りっきりなのも困るのでこちらからも言えない。]
はーい、これからは気をつけます!
[と、気を取り直したように背筋を伸ばしたセシルは、そのまま二人の様子を見ている。目が回るように状態が代わっていく林檎をみて、パチパチと拍手する]
便利!
[と、呟いたところでヨーランダも、持っていた本を消し去った。その本はどうなったのか?移動させたと言っているのだから、しかるべき所に行ったのだろう。セシルは再び拍手する。]
……ぼくも! 何かする!
[このやりとりを魔法の見せ合いだと思ったらしいセシルは、指先に光を集めて何か書き出した。くるくる跳ねながらなにか書いてるようだが、トカゲの目には見えない。多分、文字じゃなくて猫やらトカゲやらリンゴやらの絵なんじゃないだろうか。光の軌跡をいつまでも残すつもりはないようで、夢中になったらしいセシルはそのまま人の多い方へ駈けて行ってしまう]
[おーい、どこ行くんだ……]
(60) 2011/09/24(Sat) 21時半頃