[微笑みは、次第に不穏なものとなっていく。]しかし、まさに今となっては。わしはお主の裸体よりはその能力に興味があるのう。ガーディが、「センセイ」か。ならば大層善い育ち方をしたのだろう?のう、ガーディ。お主と仕合った時のような、楽しい時間を過ごせるかの…[ぶわりと周囲の魔力が揺らめき、髪ががさごそと動き始める。そんな時だった。彼の背中の犬がばたばた暴れだしたのは。ふっと気がそがれたようにヤニクから一歩距離を取る。再びかつての師匠と弟子、2人の会話を耳に入れながらも、床に転がった犬をどこか冷たい視線で見下ろし、呟いた。]
(60) 2015/08/01(Sat) 02時頃