[クリストフォロスに料理の給仕を済ませたところで、再び扉のベルが鳴り、そちらを向く。
入ってきたのは長い銀髪を揺らす、黒いマントの男。>>59
ひととき目を瞬かせる。]
2人目が来客とは。珍しいこともあるもんだな。
今日は13日の金曜日か?
[片眉を吊り上げて、大仰めいたリアクションをとりながら。]
まぁ、イラッシャイマセ。
[テーブルはひとつしかないが、それなりの大きさがあるから相席できる余裕はある。端に追いやられていた椅子を一脚、クリストフォロスの下家に引きずって寄せる。
野菜を、と言った客人の耳を見て、問う。]
アンタは、エルフか?
メニューはない。ある食材でなら何でもつくるが、食えないモノがあるなら先に言え。残されても困るんでね。
[ここへの来訪は初めてだと踏んで、雑に説明をしながら思い出す。ああ、確か昨日、祭りの広場でみかけた3人のうちの1人だったか。黒いマントにも見覚えがある。持て余しているであろう腕のそれに、壁の洋服掛けを顎で示した。]
(60) 2015/01/09(Fri) 18時頃