[ピーチグミを一つ貰い、口の中に放る。
爽やかな桃の香りと甘さが広がり、自然とまた笑顔になる。お菓子を貰いにこにことしている様は、まるで小さい子供のようだった。]
レナも今日はわっくわくでした!オラわくわくすっぞって感じでした!
葉柳高校での新生活、楽しみですよねえ!新しい友達100人作りたいです!
[楽しそうに話しながら、背負っているリュックの小さなポケットからキャンディを取り出す。
器用に、手を背に回して。]
せんぱい!実はレナもお菓子持ち歩いてるんですよ〜
これ、よろしければどうぞ!飴ちゃんです!
[持ち歩いているのは個包装されているフルーツキャンディ。いろんな味のキャンディが袋の中に入っている、お得感溢れるお気に入りのもの。
その中から適当に取ったものを渡したのだが、なんとそれは彼女から貰ったグミと同じピーチ味だった。こんな偶然あるんですねえ、そう久代に笑いかける。
お菓子交換が終われば、真新しい学校へと二人で歩を進めるだろう。
新学期への期待を胸に抱きながら、ご機嫌な様子で玲奈は歩く。
校門の前に服装チェック係の先生が仁王立ちしているなど、今の彼女は想像もしていなかった。]
(60) 2014/10/14(Tue) 21時頃