[そして、のんきに笑ってくれているライジに視線を]
驚きすぎ。って、おまえね、そりゃ驚くってんの・・・!!
雷は苦手っていつも言ってるだろ!!
ビリっとなるたびに、水を伝って雷が流れ込んでくるんじゃないかとヒヤヤヒする。
[雷は苦手、それは本当だ。ただ、それ以上に・・・。
ライジはいいやつだと思う。優しいし、頼りにもなる、幼馴染だ。
それでも苦手―いや、本当はライジに対する対抗―意識を持ってしまうのはスラリと高い身長と、その能力。
自分のように常に感情そのままに能力が流れ出ることはなく、ちゃんとセーブできる。
研究者の人たちにも、能力はセーブできるようにと散々言われているのだ。
それが、なかなかできない。悔しい。
でも、絶対に口には出さない。]
ギュルル・・・
[また腹の無視を鳴かせながら、ライジを睨んだ。**]
(60) 2013/06/21(Fri) 19時半頃