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[祭壇のまえ、倒れる2人。それを一瞥した後立ち去ったオスカーを見送り、自分はベネットが心配で彼を見た。自分とオスカーが駆け出した時>>26きょとんとした顏で、ベネットはそこに立ち尽くしていただろうか。
ようやく只ならぬ自体だと気付いた彼がゆっくりと祭壇へと歩み寄る>>27]
2人は、満たされて行った、筈だ……
[確かにそれは真実で、だが残されたものにとってはただの気休め。ベネットがこれ以上傷つかない様にと、出来るだけ言葉を選んだ。
だが、それを彼自身も理解していたのだろう、自分の言葉など聞かずとも。
ベネットは諦めた様な笑顔を浮かべた後、静かに涙を零し取り乱す事はなく。>>28]
ようやく、全部おわったんだよ
……、時期にみんな過去の出来事になる
[はらはらと涙を零すベネットの肩を抱き、礼拝堂の外へと連れ出そうと促し歩きだす。2人の遺体を背に。
その通り、悪魔との争いでチャールズは死んだ事にされ、対外的には殺人者の仕業で、その殺人鬼は死んだとされただろうか。混乱は一週間もすれば薄れ、新たに派遣された教師陣で学校は依然そこに有り続けたかもしれない*]
(59) suikei 2014/07/02(Wed) 22時頃