198 冷たい校舎村4


【人】 保険調査 ライジ

— 3階・廊下 —

[昇降口とは反対方向へと上って、ただ熱に浮かされたように歩く。
歩くたびに文化祭の記憶が蘇る。

不安や強張った気持ちは、徐々に、溶かされて行くのを感じる。
麻薬が全身に染み渡るかのように。]

……ちょっと、落ち着いたほうが、いいかもしれない。

[自分に言い聞かせる。
つい、ここまで来てしまって。さて、どうする。

なんだか、おかしい。
自分でも理解できる心の揺らぎに、抗えずに突き動かされるまま。
変わり果てた3階の廊下を、ゆっくりと探索する。**]

(59) 2016/09/15(Thu) 02時半頃

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