162 冷たい校舎村3-1


【人】 友愛組合 チアキ

[追いついてきた那由多から、伸ばされた手に、かけられた声に。>>57
許されるなら、悪態でもつきたい気分だった。
ああ、でも、悪態をつくぐらいで正解なのかもしれない。
だって、そうでもしないと、泣いてしまう。]

……出来ると、思う?

[ともすれば秋の風に流されそうな、どこか囁くような声で聞き返す。
大きく息を吸って、もう少しだけ大きな声で、続ける。]

那由多さぁ、……自分が"ホスト"だったとして、だよ。
こんだけいろんなことしておいて、自分がホストでしたごめんなさい、って。
のうのうと帰れると思う?

[那由多に向かって、こんな言い方をしたことなんて、今までにない。
彼が言い返せなくなるように、言葉を封じるように。考えてみてよ、と言い募る。]

(58) 2015/06/28(Sun) 23時頃

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