[追いついてきた那由多から、伸ばされた手に、かけられた声に。>>57許されるなら、悪態でもつきたい気分だった。ああ、でも、悪態をつくぐらいで正解なのかもしれない。だって、そうでもしないと、泣いてしまう。]……出来ると、思う?[ともすれば秋の風に流されそうな、どこか囁くような声で聞き返す。大きく息を吸って、もう少しだけ大きな声で、続ける。]那由多さぁ、……自分が"ホスト"だったとして、だよ。こんだけいろんなことしておいて、自分がホストでしたごめんなさい、って。のうのうと帰れると思う?[那由多に向かって、こんな言い方をしたことなんて、今までにない。彼が言い返せなくなるように、言葉を封じるように。考えてみてよ、と言い募る。]
(58) 2015/06/28(Sun) 23時頃