そうかそうか。俺も嫌われたモンだ。
しかし奇遇だな、俺も餓鬼は嫌いなんだ。
[坊主の言葉に揶揄るように言い返しながら、珍しく寄せられたままの眉を見つめて。
あれやこれやと策を弄してきているようだが、そんなモンに引っかかってたまるものかと。
だけれど、坊主の最大の策には。その身を挺したあの"悪戯"には。未だ思い返せば背が震えそうになるそれには、もう。負けたと言わざるを得んかもしれんと。]
……はあぁ。お前さんはすぐ調子に乗りやがって。
何度言ったら分かるんだ。
[更なる"おねだり"を仕掛けてきた坊主には、呆れたような嘆息を。一度餌をやったらすぐこれだ、と。眉間を押さえて坊主を軽く、睨む。
伸ばされた腕は触れてくるかと思いきや、その寸前でぴたりと止まり>>56。何事か、と思えば辺りを見回す坊主に、何を今更と眉が下がる。
腕を組んだり、強請ったりしてきたのはそっちだろうに。今更人目を気にして、どういうつもりなんだか。]
(58) ねこんこん 2015/04/14(Tue) 05時頃