[ ── 特に気を引かれるのは教室の外。 怒りや驚きというよりも、 一体どうしたらこんな真似ができるのだろうと 安楽一記はただ、不思議であったのだ。 …… そう、だから なんだか上等の奇術でも見せられたようで、 怯える様子もなく、笑みを隠しきれなかったとすれば それはただ、感心によるものだ。 断じて人死を愉快がっているとか そういう訳じゃあないのだよ、本当に。 だけど、だけどな 安楽一記って奴は──、 ]
(58) 2018/02/13(Tue) 01時半頃