― 次の夜 ―
[太陽が地平線に沈み、夜の帳が降り始めた吸血鬼の城は、一斉に不死者達の活動を再開する。勿論、この犬も例外では、なった。
今日はヤニクと手合わせしようと、彼の自室へ向かおうと、小走りで廊下を走っていたら。]
――……っ!?
[犬は目の前に広がる光景に驚き、尻尾が震えた。
数多くの食屍鬼や下級吸血鬼が此方の行く道を阻んでいて、遠くの方で微かな中級クラスの匂いを、感じた。
中級吸血鬼の合図が聞こえたのと同時に、怒涛の波となって襲い掛かってくる。]
ちょ、な、なんだっ!?
こんなの、聞いてねぇぞ!!?
[この様な事態になったのは、ヤニクの一言が起因になってるのは知らず>>4:+143。
ともあれ、先に進むにしろ、自衛するにしろ、アンデッドの群れを何とかするしか無くて。
犬は逃げる事はせず、食屍鬼や下級吸血鬼を順番に倒し、目的の所まで駆けていく。]
(57) いこま 2015/08/11(Tue) 16時頃