198 冷たい校舎村4


【人】 若者 テッド


[寂しくなったね、と、
おれが傘に添える手に、手が添えられる。
隣にしゃがみ込むのは、遥だ。>>48
おれがぐしゃぐしゃにした髪を、
横から整えるように手を伸ばすのは、慶太だ。>>50]


  遥、……慶太も。 まだ、居たんだ。


[おれの、世界を、踏み鳴らす足音は、>>35
ぴたりと止んで、大木は静かに立ち竦んでいた。>>52

おれが気付くのと同じように、
彼らも同じように気付いたんだろうか。
おれが名探偵になれない理由は、

              おれ自身が、 ]
 

(57) 2016/09/24(Sat) 00時頃

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