[寂しくなったね、と、おれが傘に添える手に、手が添えられる。隣にしゃがみ込むのは、遥だ。>>48おれがぐしゃぐしゃにした髪を、横から整えるように手を伸ばすのは、慶太だ。>>50] 遥、……慶太も。 まだ、居たんだ。[おれの、世界を、踏み鳴らす足音は、>>35ぴたりと止んで、大木は静かに立ち竦んでいた。>>52おれが気付くのと同じように、彼らも同じように気付いたんだろうか。おれが名探偵になれない理由は、 おれ自身が、 ]
(57) 2016/09/24(Sat) 00時頃